蛇の湯温泉

2005.12.17
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東京に秘湯が有るなんて知ってました?そうなんですよ!場所は奥多摩、数馬の里にひっそりと残ってたんですね!その昔傷ついた蛇が温泉で傷を治したという言い伝えから「蛇の湯温泉」という名前が付いたそうです。秘湯巡りの三番目、合掌造りの古い建物を一生懸命守っている、まだ若い主人の話を聞いてきました。


一度通り過ぎて、引き返してきてやっと見つけました。車道の下に蹲ったように建っているいる合掌造りの温泉旅館「蛇の湯温泉たから荘」

ウェルカムティのお菓子が焼きジャガイモと三年物の自家製味噌これは客の顔を見てから焼いてくれたのでアツアツ!

東京都といっても12月、凍えた身体は温泉が一番。浴槽には柚子の入った袋が沈んでいました。上のほうの窓が開いていたので身体を洗っていたら寒くなったから何度も湯船に入って少しずつ洗った。お湯は透明で柔らかいお湯でした。鉱泉の沸かし湯らしいです。

脱衣場も寒かった。温泉で体が温まっているときは良いけど、入る前は辛かった。

夕食。小鉢に入った珍しいおかずがいっぱい!ユリ根の煮物、こんにゃくの刺身、柚子の皮に入った白和え、きのこの和え物、etc

手打ち蕎麦がシコシコして美味しかった。普通旅館で出てくる蕎麦って大体伸びてしまってイマイチなんだけど・・・ここのは打ちたてって感じだった。

秘湯三軒目でやっとお目にかかれた「秘湯ビール」色は少し濃い目で味はコクがある。結構イケタ!

牛肉のタタキこれも後から作りたてが出てきた。凄く美味だった。

山女の塩焼きも焼き立てを出してくれて炭の香りがして美味しかった。そういえば庭に谷から水を引いた生簀が有ったみたい。

翌朝、温泉の外に散歩道が付いているのを発見、階段が凍っていたので川原には下りられなかったけど、秋の紅葉は良いかも!橋に椅子が置いてるのは心配りを感じますね。

ここは談話室になってるんでしょう。雑誌とか置いてました。柱や廊下の材料が年代を感じます。天井も黒光りしてました。

ここが帳場です。まだ若い主人がパソコンに向かっている姿は不思議なギャップを感じた!

二階に上がる階段。レトロな雰囲気満載!
100年くらいタイムスリップしたみたいです。

アレッ?ここにもお風呂?ッて思ったらトイレの入り口でした。

階段の踊り場、

階段を下りて行った客室の入り口
意外、客室のトイレはウォッシュレットで嬉しかった。

旅館の朝食って好き!朝食でその旅館の姿勢が見えてくると思うんです!

湯豆腐、大根の煮物、鮎の甘露煮、玉子焼き、香の物の種類が沢山なのが嬉しかった。味噌汁は三年物の自家製味噌できのこがいっぱい入って具沢山だった。隣の席の客が「大根うめ〜」って叫んでましたよ!確かに美味かった!

玄関
何度も料理を運んでくれていた若者がこの宿の主人だったんですね!まだ親父さんが料理とか全体を仕切っているそうです。「私も料理を作りますし、大根の煮付けもそうですが、祖母から引き継いだ家庭の味を大切にして行きたい」と目を輝かして話してくれました。予約電話をしたとき定休日だったのは、家族経営なので週に一度不定期に休んでいるそうです。予約のときは気をつけて・・・・・東京にこんな宿が有ったなんて・・・・