守屋山
1631.2m

03, 11, 23
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守屋神社
9:25
杖突き峠から高遠方面に少し下った所に有る「守屋神社」の脇を登って行く。桜の大木は花が咲けばさぞ見事でしょうね!
 
標識が無ければ絶対左の広い道のほうに行っちゃいますよね!危ない!危ない!(ここで左の道を進んで、途中で道が無くなり大変危険な思いをした長野県山岳救助隊の方のHPの体験談は参考になりました)

15分ほど登ると又鳥居がありました。この場所は十字路になっていて、標識はどちらを指しているのかはっきりしません。鳥居の前に木が倒れていたのでそれを通行止めの印だと勘違いした連れは、左に行ったり右に行ったりして確かめていますが、鳥居の奥の方に鮮やかなピンクのテープを結んだ木を見つけてやっと方向確認出来ました。
象の鼻
木々の葉がすっかり落ちた山は、見晴らしが良くて夏山には無い開放感に満ちています。登山道には、代わった形の木にそれぞれ名前を付けて登山者の気持ちを和らげてくれます。何所が象の鼻?と思って木の裏側に回って納得しました。
腰掛けの松
枯れた松ノ木の根本がコブ状になって、調度人が腰かけるのに具合が良い感じです。
腰掛けの松
これは、腰掛けるには登らないと駄目ですね!立派な赤松です!
人面岩
そう言われてみれば人の横顔に見えるけど「人面」と名前の付いた物は気持ち悪くて好きになれないな〜!

登山道をふさぐ様に倒れた松は雷でも落ちたように根本から二つに裂けています。松の下を潜って進みます。
 
10:17
ここまでの登山道はかなり急斜面だったので、「東峰」の標識を見つけてほっとしました。後少しかな!

木の間隠れに見えた山が白い!ウソーー!雪?違う違う!ナンだか空も雲が出てきて、急に寒くなってきました。
 
と、思ったらスゴーーーイ!突然に、真っ白の世界に包まれてしまいました!なんて綺麗なんでしょう!枝という枝は白い衣を付けたようです。
 
後を振り反っても真っ白、木の幹が黒いのでまるで墨絵の中にいるようです。それにしても寒いな〜!立ち止まると凍えそうだから歩け歩け!
 
守屋神社奥の院
墨絵の世界が途切れたと思ったら、空が開けて、頂上直下!と言ってもそれほど高く無い場所に頂上は有りました。「守屋神社奥の院」と言っても小さな祠が有るだけで、それも頑丈な鉄柵で囲いがして有りました。
 
守屋山頂上
頂上に立って感動!眼下に鏡の様に光る諏訪湖を見て、360度の展望が開け、山々は薄っすらと白の衣をまとい、ウワーッ!こんな山の景色初めて見た〜!言葉も出ない感動!
 
「東峰」から20分ほど離れた一等三角点の有る「西峰」に向かいます。なだらかな尾根道も真っ白の世界が広がっていました。東峰の方が高いのに一等三角点が無いのは何故?
 
西峰頂上
11:40
西峰はなだらかな丘陵といった感じの穏やかな雰囲気に満ちていました。
西峰から望む八ヶ岳は雲に覆われていました。

お湯を沸かして軽食を摂っていたら、30人ほどの団体さんが登ってきて、お弁当タイム。イヤーー!その賑やかな事〜!まるで居酒屋に居る様。参った!少し黙ればホラ、頬を撫でる風、小鳥の声、雲の流れる音、木々の枝が風に揺れる度に奏でる森のザワメキ、イッパイ感じる事が出来るのに・・・・何しに来たの?マッ良いか!人それぞれだよね!
でもやっぱり傍迷惑!

気が付くと回りの真っ白の世界はまるで夢か幻だったかのように跡形も無く消えていつもの秋山の風景が広がっていました。こんなに大勢の登山者の中であの白の世界を体験したのはほんのわずかな人達だったのではないでしょうか。
西峰から望む「八ヶ岳連峰」左側、雲の上にチョコット頭を出しているのが蓼科山ですね!

西峰に小さな非難小屋が有りました。緊急時には助かると思いますが、中を覗くと一種異様な空気が充満して居るように感じて足を踏み入れる事が出来ませんでした。霊感は無いのだけど・・・・

「水鉢」の立て札に上向きの矢印が付いていたので上に何か有るのかと暫く探したけど何にも無かった!何?この立て札は!


登りに遭遇した真っ白の世界と同じ場所とは思えない位、ごく普通の山道です。足首が埋まるほど厚く積もった枯葉の登山道は以外と滑り安く2回も尻餅をついてしまった。イターーーイ

13:50
登山口の守屋神社着
かなりの急坂だったので膝がガクガクになってしまったけど、とりあえず登山の無事を感謝して「2礼2拍1礼」
守屋山は標高はそれほど高くないし、時間的にも短く、楽な登山だろうと思っていましたが、ナンのナンの!登りは胸突き八丁、下りは、スキーで言えばエッジを立てないと止まれないほどの急坂なので、1時間ほどの下りでもう膝が言う事を聞かなくなってしまった。でも、感動的だったのは何と言っても突然の霧氷に包まれた瞬間。今でも、アレは雪女が、ながーーい眠りから目覚めて、あくびをしただけだったのでは無いかと思うほどの、不思議な瞬間でした。晩秋の山も又、それなりの趣に満ちて良いものだなあと、つくづく感じた山行でした。