大山(おおやま)
1.252m


2012.01.04
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新しい年が明けました。初詣を兼ね、神奈川県秦野市にある大山(おおやま)に登りました。大山は、またの名を「あふり山」といいます。あふりの名は、常に雲や霧を生じ、雨を降らすことからこの名が起こったといわれ、標高は、1252mで、関東平野にのぞんで突出している雄大な山容は、丹沢山塊東端の独立峰となっています古くから山岳信仰の山として庶民に親しまれて来ました。今回は小田急線秦野駅から神奈川中央交通のバスで「ヤビツ峠」まで行き最短距離で頂上を目指す事にしました。


8:50

秦野駅を下りバス停に行くと、
ヤビツ峠行きの乗り場に10人ほど並んでいる
8:55分発のバスに乗れそう 
 

バスの乗客は皆、大山登山の客らしく、
ザックを持っている。バスの中で朝食を食べている人もいる。
私も一番後ろの席に座ってお握りをほおばった。

バスは、民家の間を抜けて竹林を左に見ながら山に向かって走る。
そう言えば、この辺は竹林が多い。

 
  
 

9:30

ヤビツ峠に着いた。
手前の蓑毛で下車した人もいたので
ヤビツ峠でバスを降りた人は6人ぐらいになった。
  
 

登山カードを書いて準備をする。

立派なトイレが有るけど
使わなかったので中は分からない。

9:40
歩き始めるとこんな表示が有った。
何となく安心になる。 
 
 

早速丸太の階段・・・・
苦手なので端を歩く。

少し険しい道になると真新しい鎖が付いています。
 
 
 

頂上まで後1.4キロです。



登山道に霜柱が・・・・
土が凍った硬い道を歩きます。
 
 
 
 

団体さんに追いつきました。
皆さん70歳は越えてる感じだけど凄く元気。
ここは急登です。

急登を過ぎると
この場所だけ手すりの付いた鋼板の道が・・・
その向こうに鳥居らしきものが見えます。
 
 

やっぱり鳥居だった。
信仰の山に入ったのですね。

も一つ鳥居をくぐると
 
いよいよ大山頂上です。

信者からの寄進の石灯籠の朱文字が
やけに鮮やかです。
 
 
 

大山山頂奥の院
10:50

奥の院はあまり厳かな感じは無いんですね。
頂上では、新年の陽光をいっぱいに浴びて大勢の登山者が思い思いに過ごしています。

少し早いけれど、私達もラーメンを作っておにぎりを食べます。
結構汗をかいたので皆、その辺の木の枝に服を干しています。

 
 
 

木々の間から相模平野が見渡せます。
今日は霞んでいてはっきりとは見えません。
 

  

陽光で眩しい相模湾
 
 
 

12:00

奥の院の前のブナの大木は「雨乞いの神木」で
大山の別名である「雨降山」や「阿夫利神社」と言うのは
これによって生まれたらしいです。
 
 
  

頂上を後にして10分ほど下り、
真っ直ぐ行けば朝のヤビツ峠、
左に下れば下社阿夫利神社まで1.7キロです。

天狗の鼻突き岩

岩に空いた穴は天狗が鼻で開けた岩だそうです。
 でかい鼻なんですね。
 
 

元は立派な杉も、朽ち果てて根元だけしか残っていません。

下っている途中で町を歩くスタイルで登って来る人に
大勢すれ違って、頂上はまだですか?と聞かれる。
下社にお参りに来て、ついでに頂上まで行ってみようと、
歩き出したのでしょうが・・・・

行きは良い良い帰りは・・・・

 

夫婦杉
 
ウワーーッ!凄く立派な杉の木です
 
  

一本の樹が根元で別れて二本に
なってるんですね。
樹齢5〜600年だそうです

道の脇に白い花が
良く見たらサクラです。
今頃咲くサクラがあるんですね〜
 
 
 

石碑には「阿夫利大神」の文字
看板には「大山修験(山伏)は山中で行う修行の中で
白山神社を拝するのがその一過程であった。
当社は加賀の国白山神社と関係深く、
大山寺開山(752年)前に建立されたと言われる。」

ホーーーー!由緒正しいのだ・・・
 
 

すぐ下に下社「阿夫利神社」が見えます。
が・・・・なんと急な石段でしょう

今までの下りでかなり膝に違和感が有るのに・・・
その上、
「手すりが老朽化していますのでお気をつけ下さい」
と、張り紙が・・・・ご親切だ事・・・・
 
 
 

大笑いする膝を、なだめながら
やっと下り石段を振り返る。


大山阿夫利神社下社(おおやまあふりじんじゃしもしゃ)
13:00

今日は正月4日参拝の人も少なくなって来たのでしょうか
大きな「茅の輪」をくぐり参拝する事によって、罪、穢れをぬぐい清浄な身心になると言われています。
 
今年は良い年になりますように・・・・ 
 
 
 

社境内から見下ろす相模平野
 
 さて、バスで秦野駅まで戻るには、ヤビツ峠からははバスの運行が少ないので、手前の蓑毛まで行く事にしました。
地図で見るとロープウェイの近くに道が有るようなのですが・・・・ 

境内から下に続く階段の両脇には「がんばろう日本」の旗がはためいています。

ほんとに「がんばろう!」です。
 
 

下社から石段を下りると茶店が並んで
「お茶いかがですか〜」
「休んでいきませんか〜」と
呼び込みのおばさんに蓑毛までの道を聞くと
上の下社の横から行けるらしい。

 
 

13:16
あ〜あ!と言いながら又石段を登って
下社の左奥に道が有ったけど「蓑毛」と言う表示は無い。
この道かな〜?と地図で確かめるが地図の道は
太いラインで示されていて
こんな細い道とは違うような気がするのだけど
兎に角歩いてみよう
 
 
 

歩き出すと薄暗く不安な気持ちになる
丁度その時、2人歩いて来たので
「この道は蓑毛に通じていますか?」

「ああ、蓑毛まで行けますよ」良かった〜!
 
 

すると間もなく標識が有りました。

蓑毛まで3キロか・・・・
この道が高尾山麓を起終点に関東地方を一周する
総延長1.799kmの「関東ふれあいの道」か〜!

地図ではかなり太い線で示されているので
もっと広い道だと勘違いしていました。
 
 
 

良く整備された杉林の中を進みます
 
 

蓑毛越
13:44
ここからは下る一方です
 
 

いきなりバス道に出ました。
これより何度もイロハ坂状に曲がったバス道を
横切って高度を下げていきます。
 
 
 

蓑毛着
14:10

やっと民家が見えてきました。
庭先の藪椿の花を見てホット一息・・・
 
 
 
バス停に黄色のバスが止まってエンジンをふかして今にも出発しそうです。
膝の痛いのも忘れて走りました。「乗りマーーース!」
 
 良かった〜!14:15分発のバスにぎりぎり間に合いました。

秦野から電車に乗り、二つ先の鶴巻温泉で下車、温泉で汗を流しさっぱりして家路に着く頃は
今年は、良い事が有りそうな予感がしてきました・・・・

─ 完 ─