白馬大池〜白馬岳
 
2016年8月7日〜8月9日
 
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今年は梅雨明けもはっきりしなかったし、8月に入っても天気が安定しなくて登山の日程が組めない。
天気予報は、連日午後は山沿いで雷雨とのことだし・・・・

それならば、午前中に行動し、早めに山小屋着の予定で決行する事にしました。
前回2014年に白馬大雪渓を下った時は、ガスで何も見えなかったので、
今年は大雪渓の醍醐味を味わいたいと計画した山旅なのですが・・・・・
 
 
 
 

8月7日
9:50

栂池高原スキー場の駐車場に車を止め、
ゴンドラの片道チケットを買う。

駐車場が有料だったなんて気がつかなかった。
今までずっと無料だったから・・・・

3日分¥1500円。

 
 

ゴンドラとロープウェイを乗り継いで
栂池自然園まで・・・
 
 
 
 
 
 

ゴンドラリフト「イヴ」から見た栂池スキー場

雪の有る時とはイメージが違います。

 
 
 

10:40

ロープウェイを乗り継いで自然園に到着。
家族連れや自然園散策の人で賑わっています。

栂池自然園ビジターセンターの横から
白馬大池方面への登山道に入ります。
 
 
 
 
 

林の中を10分程上ると
木の間からビジターセンターがあんなに下に見えます。

天狗原
12:35

樹林帯を抜けると広々とした天狗原に出ました。
 
 
 
 
 

木道が付いていて歩きやすい。

木道が終わると、石ゴロゴロの道になりました。
 
 
 
 
 
 

ゴロゴロの石の上を注意して歩きます。

空模様が怪しくなり、雷鳥も現われました。
 
 
 
 
 



雷鳥の背中に哀愁を感じます。
 
 
 
 
 

乗鞍岳頂上(2436.7m)
14:20

頂上と言っても、なだらかな登山道の途中なのでイマイチ感激が少ないですが、
途中にリュックを置いて、空身で登って来た若者グループが
バンザイを三唱して引き返していきました。
 
 
 
 
 

白馬大池
14:40

眼下に白馬大池が見えました。あと少しだ・・・・
やっぱり大きいわ〜!

北アルプスの山上湖では風吹大池の次に大きいそうです。
 
 
 
 
 

近くで見ると水も澄みきっていて、飛び込みたくなります。

ガスの中に大池山荘が見え隠れしています。





大池山荘夕食
17:40

受付時、夕食は17:00の予約だったのに
10分程遅れて食堂に行ったら席が無くて、
私一人次の5:30からになりました。
誰か一人、後の組の人が紛れて入ったようです。

大池山荘の食事はカレーと決まっています。

大池山荘のHPにはカツカレーって出てましたが・・・・
今日はハンバーグカレーで美味しかったです。

10年前は海老フライが2本のカレーで、
カレーのお代わりが出来た記憶があります。
 
 
 







白馬大池山荘では一階のトイレに一番近い部屋で、トイレの匂いが身体まで沁み込みそう。

二段棚の下部、枕が8つ有る部屋に4人で広々と使うことが出来、夜も静かで良く眠れました。

同部屋のご夫婦は、私達と同県から来ているらしくて登山の話で盛り上がりました。

誰もイビキを書く人が居ないなんて珍しい・・・・ZZZZ・・・・
 
 
 
 
 


白馬山荘朝食
8月8日 5:14

煮物と炒め物も有り、美味しくて食べすぎました。
 
 
 
 
 



大池山荘の庭では塩素消毒した池の水を
自由に使えます。

飲料用にはチョット気になりますけど・・・・


大池山荘の庭のテント場

雷鳥坂登山道が伸びています。
 
 
 
 
 

白馬大池山荘出発
6:30

白馬大池

昨日はガスで良く見えなかったのですが今朝はこんなに良い天気です。
今日は白馬岳を目指し、白馬山荘に泊まる3時間半のコースをのんびり歩く予定です。
 
 
 
 
 

雷鳥坂を登って振り向くと
大池山荘とテントがあんなに小さくなりました。
 
 
 
 
 


良い天気で気持良い・・・

白馬大池
 
 
 
 
 
 

上を見ると上っていく人が豆粒のように見えます。
人が立っている所が「船越の頭」で、一番右奥の頂が「小蓮華山」かな?

白馬岳はまだその奥なので見えません。
 
 
 
 
 

船越ノ頭
7:40

遠くの峰々が雲の上に霞んで、今日は最高の登山日和です。
 
 
 
 
 

「船越の頭」を出発し「小蓮華山」を目指して・・・
 
 
 

 
 

右を見ると山、山又山・・・・そして、青い、青い空・・・・
 
 
 
 
 
 

左を見ると
白馬槍ケ岳や、眼下に白馬大雪渓が見え、一番奥に見えるのは鹿島槍ヶ岳。

この雄大な素晴らしい景色は、自分の足でここまで来ないと見ることが出来ない。

立ち止まると、汗ばんだ身体を、吹き上げてくる冷たい風が一瞬にして癒してくれます。

足元には、可憐な花々が、苛酷な環境のなかでも必死に咲いています。

 
 
 
 
 

イワギキョウ
 
 
 





登山道には可憐な高山植物が今を盛りに咲き誇っています。
 
 
 
 
 
 



ハクサンフウロ
 
 
 
 
 
 

ウサギギク

小蓮華山山頂(2768.9m)
9:00

山頂には剣が刺さっていて
その下に標識らしき木片が倒れていました。
 
 
 
 
 

小蓮華山山頂から白馬岳を望む

白馬岳

稜線がくっきりと山頂まで伸びているのが見えます。
これから、あの稜線を白馬山頂まで歩きます。

下から吹き上げてくる風が気持良い稜線歩きです。
 
 
 
 
 
 
 

所々にこんな赤い岩の部分が有ります。

三国境(2751m)
10:00

富山県、長野県、新潟県の3県境のピーク。
真っ直ぐ行けば白馬岳、右に行けば鉢ヶ岳、雪倉岳方面。
 
 
 
 
 
 

白馬岳山頂(2932.2m)
11:05

着きました〜!
雲がモクモク湧いて来て山頂からの展望はイマイチです。
 
 
 
 
 


白馬岳山頂の方位盤

登山者が撫で擦ったのか、すり減っていて判別できません。
中央の割れ目にお金が一杯刺さっています。

雲のが流れが速くガスも立ち込めて来たので
直ぐ下に見える今夜の宿泊の白馬山荘まで下ります。
 
 
 
 
 
 

ヨツバシオガマと黄色の花は何だろう
始めて見た気がする。

 
 
 
 
 

トウヤクリンドウ

白馬山荘
11:50

白馬山荘の部屋は2畳程の小部屋に仕切られていて
4つの枕と布団がありました。まだ二組ほどしかいません。

ここは二号館3階、トイレは一階しかないので、
上り下りが面倒です。

トイレの匂いが届かないのは良い事ですが・・・・
 
 
 

 



昼食

自炊室でラーメンを作って食べます。
今回はエスニックカップ麺にしてみました。
疲れた身体に、ハラペーニョの刺激がたまりません。

白馬山荘

左の建物が二号館、右の建物は受付棟です。
 
 
 
 
 
 

白馬山荘から見た白馬岳頂上
 
 
 
 
 
 

スカイプラザ白馬
16:00

昼食後は地図を見たり、岩崎元朗の登山の本を読んだりして時間を潰した後
敷地内に有るレストラン兼売店の建物に入りました。

内部は広々として3000m近い高山に有る山小屋のレストランとは思えません。
一瞬、スキー場のレストランに居るのでは、と錯覚してしまいます。

天井から吊り下げられている巨大なプロペラは、昔、風力発電で使っていた物らしいです。
 
 
 
 
 



生ビールを飲もうじゃないか〜!
グッと行こうぜ・・・・
 
 
 
 
 

窓から下を見ると、白馬頂上小屋が見えます。
下に有るのに頂上山荘って言うのはチョット変な感じ。

杓子岳と雲の中に鑓ヶ岳
 
 
 
 
 

鑓ヶ岳が顔を見せました。
刻一刻と山の表情が違って見えます。
 
 
 
 
 
 

白馬山荘夕食
17:00

トレーを持って、一品ずつ自分で乗せていきます。
こうしてみると壮観です。
 
 
 
 
 


白馬山荘夕食

アラ!昨日と同じ今日もハンバーグです。
味噌汁とご飯はお代わり出来ます。

美味しいから完食!
 
いつの間にか、仕切られた小部屋は満室になっていました。
消灯になったと思ったらあちこちからイビキの音が聞こえてきます。
そのうち大合唱になって、結局眠れないまま、外は風の唸る音がしているようです。

段々不安になってきて、そのうちに雨がトタン屋根を叩く音が大きくなって来ました。
大嵐みたいです。明日の雪渓は雨か〜〜!
  
 
 
 


翌朝、雨は降ってないようですがガスで何にも見えません。
山小屋の情報によると、時間が経てばガスが晴れるかもしれないと言う可能性は無さそうで
今日はこのまま変わらない天気でしょうというので覚悟を決めて出発しました。

昨日知り合ったご夫婦と雪渓を一緒に下りましょうと言うことになり、6時半、4人で下山開始。

雨の後なので登山道は雪渓でなくても凄く滑ります。
いきなり連れが頭から転び一瞬ヒヤッとしました。

怪我はたいした事はなかったのですが手から血が流れていました。
飲料用の水で血を流し、気を取り直して先に進みます。こんな時に手袋してないなんて考えられない・・・・
 
 
 
 

白馬大雪渓

今年は雪が少なく、小雪渓には全く雪がありません。アイゼンの着脱が一回で住みます。

雪渓に入ると、弁柄の後も消えて何処を歩いていいか良く分からないし、
歩いた足跡も不規則な上に雪が解けて凄く滑ります。

三回も尻餅をついてしまった。

途中に大きなクレパスが有り、縄を張って注意を促していました。
途中から雪渓脇のガレ場に道が付いています。

あちこちにクレパスが出来て雪渓が危険なので、急遽脇に道を作ったので、
まだ踏み後が固定されてなく、歩くたびにザラザラと崩れていく道なので足が凄く疲れます。

途中で小学生の男の子がもう嫌だと泣いて歩かなくなりお父さんが必死に宥めています。

分かるよ!泣きたい気持ち・・・・

白馬尻小屋に着いたのは12時になっていました。
雨具を脱いでトイレと小休止の後、一緒に降りてきたご夫婦と挨拶をして別れました。お二人は名古屋からだと始めて聞きました。

山では個人的な事は話題に上らないのだなあ・・・・・

猿倉までの下り道が暑い!今朝の天気が嘘みたい!

猿倉からタクシーの相乗りで、八方で人を下ろした後栂池の駐車場まで・・・・

今回も大雪渓は不完全燃焼でした。


─ 完 ─