イギリス ・アイルランド の 
イギリス編・2


2003  8.18〜9.01

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長い名前の駅
8日目 8月25日
アイルランドからのフェリーの中で日本帰国を言い渡された病人も、航空便の関係でグラスゴーまでは行動を供にする事になりました。
ダブリンからフェリーで3時間半ロンドンの北西425km、ウェールズの北西部、港湾都市のホーリーヘッドに着き、40分ほどバスで走った所にヨーロッパで2番目に長い名前の駅が有りました。

58文字も有る駅名は、発着のアナウンスは当然短く略して言うのでしょうねぇ・・・・1番長い駅名はニュージーランドに有るそうです。小さな駅でキップも売って無い無人駅でしたが、線路の踏み切りが変わっていて、人が通る時に列車が止まる踏切でした。不思議!

この駅は地図で見つけられませんでした。




コンウェイ
又30分程バスに揺られてコンウェイの町に着きました。北ウェールズの森とスノードニア山岳地帯から流れ出るコンウェイ川が、海と繋がる岬の突端にある町、13世紀に英国王エドワード一世がウェールズを征服する為に作った4つの城のうちの一つが、堅固な城壁に囲まれて、今尚中世の頃のままに辺りを威圧していました。城壁に有る丸い塔は上に行くにしたがって少し細くなっています。建築当時の店が今でも営業されていて、町中に中世の雰囲気が漂っていました。

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チェスター
イングランドの中部チェシャー州の州都チェスターは四方を城壁に囲まれた中世そのままの町が残っています。バスを降り立った通りは広く、城壁の上に有る時計塔にまず目を奪われました。この時計塔は1897年ヴィクトリア女王の即位60年を記念して造られたそうです。通りでは、黒人のグループが楽しそうにダンスを披露しています。やっぱりリズム感が良いな〜!



アーケード
町の中心は「クロス」と呼ばれる変則の十字路で、ソコから四方に14世紀建造の、二階部分が歩道になったショッピング・アーケード「ロウズ」が広がっていて、中世の佇まいの店の中はコンピューターやCD等古い物と最新の物が渾然一体としていて、多分観光客なのでしょう大勢の人で町は賑わっていました
アーケード「ロウズ」拡大画像

曇り 気温23.2℃  湿度66%

城壁遊歩道
周囲3kmの城壁の上は歩道になっていると聞いて、どうしても一周したかった私は、時間が無いので無理だろうと言う大方の意見に反して歩き出しました。他にグループの二人が歩いていたので遅れ無い様に半分小走りになっていました。
城壁の歩道は歩き安い石畳になっていて要所要所に現在地を知らせる
マップが有って、現在地と残り歩程が良く分かリました。

城壁の上から見る町の外は運河になっていて、ボートや、白鳥がのんびりと浮かび、競馬場が見えました。レースの案内はこちら

城壁の上のはずだったのにいつのまにか、町の中を歩いていてキツネに摘まれた気持ちになってしまったり、まるでタイムスリップした様でした。

城壁遊歩道
城壁の上から見る外の景色には、チェスターに住む人達の生活が有リました。城壁によって過去と現在の仕切りがされているような気がしましたが、城壁の中には過去の入れ物の中に現在が有り、外の世界には現在の流れの中に中世の心が生きていると感じました。

古い町には、意外と革新的な考えが芽生えるもので、日本の代表的古都、京都が革新的で有るように、このチェスターの近くのリバプールもあの「ビートルズ」を搬出した町だから、長年古い体制に抑圧された人々の、内に秘めた新しい物への願望と言う面で似通った物を感じます。
城壁遊歩道
周りの景色に目を奪われながらも、もう3分の4の所まで来ちゃいました。この分なら全周制覇できる希望が湧いてきた。ゆっくり、景色を楽しむ余裕が出てきました。チェスター大聖堂の裏庭がこんなに綺麗だったなんて、城壁を歩いてみないと分からなかったことばかりです。


城壁からの写真は、ビデオから取りこんだ物ばかりなので
鮮明さに欠ける点はお許し下さい。
遊歩道の上の時計塔
下から見上げた、あの時計塔までやって来ました。下を見下ろすと通りを歩いている人が手を振っています。もう遊歩道も終わりです。急いで歩いたから30分で歩ききる事が出来ました。後で聞いたことですが、一緒に歩いた人は競歩の選手なんですって!!ぎゃーーー!早く言ってよーーー!
そう言われれば歩く時の腰の振り方が・・・・・もっとはやく気がつくべきだった・・・・!

ヘイドック泊
湖水地方 SL&湖上クルーズ
9日目  8月26日
湖水地方にやってきました。湖水地方とは、イングランド北西部に有る湖水の多い山地で直径がほぼ50kmの円形に近く、国立公園になっている。平均高度1000mの山々が連なる古い地層で多くの氷河湖を形成しています。

以前から憬れていた地方だから嫌でも気持ちが浮き立ちます。ハバースウェイト駅は、各地からの観光客の乗客が多く列車の連結も長くなっています。レイクサイド&ハバースウェイト鉄道の最後尾の展望車にはカメラを構えた乗客と子供達で一杯だったので乗降部の窓から外を眺めているとトンネルに入るたびに黒い煤が窓から入ってきます。その度に窓を上げたり下したり・・・・・
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SL
のんびりと走る田舎町の小さなホテルのテラスから列車に手を振っている老夫婦がいました。思わず手を振り返しました。線路脇には花の盛りを過ぎたヤナギランがかなりの規模で群生していました。6月頃はさぞ見事だった事でしょう!

20分程で目的地のレイクサイド駅に到着。ここからイングランド最大の氷河湖、ウィンダミア湖上クルーズに向かいます。SLから降りた乗客が次々に船に乗ってきます。ガラス張りの船室もありましたが、湖上の風を肌で感じたかったのでデッキに席を取りました。
湖上クルーズ
静かな湖面を流れる様に進んで行くに連れて風の冷たさが増してきました。ヤッケを出して帽子の上からフードを被りカメラを構える手が悴んできます。それでも湖では水上スキーを楽しんでいる人が船に手を振っています。ヒエーーーッ!寒そう〜!!

外国の観光客は半袖のTシャツの人も居るけど寒く無いんでしょうかネ!40分くらいで対岸の
ボウネス船着場に着き沢山の白鳥が迎えてくれました。
そう言えば乗ってきた船も「スワン」です。


グラスミア
バスで15分くらい走ると、ロマン派の自然詩人ワーズワースやピーター・ラビットの生みの親ビアトリクス・ポターがこよなく愛したグラスミアの落ちついた町に着きました。
左の写真は、ワーズワースの家です。不遇な人生の中でここグラスミアで過した6年間がワーズワースにとって1番幸せな時代だったのでしょう!

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ピーターラビットのショップが有って、Nonkyも友達にピーターラビットの小さなぬいぐるみと、可愛い手提げ袋を買いました。この店の販売の女性は何故か不機嫌で、こんなに可愛いものを販売しているのにもっとにこやかに出来ないのかな〜?と不思議に思いました。
A Rainbow

My heart leaps up when I behold
  A rainbow in the sky:
So was it when my life began,
So is it now I am a man,
So be it when I shall grow old,
  Or let me die!
The child is father of the Man:
And I could wish my days to be
Bound each to each by natural piety.
ワーズワースの詩 「虹」
実はNonkyは不勉強でワーズワースの詩は全然知りませんでしたので一つだけワーズワースの詩を左に載せます。自分なりの解釈で楽しんでみては如何でしょうか!


そのワーズワースが眠る教会の側のレストラン
で昼食を取りました。小鳥がテーブルの上まで来て、手の上の餌を食べます。楽しいひとときでした。
グラスミアの小さな家
バスでグラスミアを離れる時、それはそれは小さな石造りの家がありました。小さな川に掛かっている橋の上に有ったのですが、夫婦と6人の子供がこの小さな家でくらしていたそうです。この家は絵葉書にもなっているそうですよ!日本の方が住宅事情が悪いと思っていたのですが・・・・・・!

走るバスからのガラス越しの写真ですからボケてしまいました。
曇り 気温18℃ 湿度61%
グレタナグリーン  
ブラックスミスの店
イングランドとスコットランドの国境の町。昔イングランドでは21歳にならないと結婚できない時代が有リましたが、愛し合う二人はそれまで待っていられません。駆け落ちしてここまでやってくる。この町の鍛冶屋のおじさんブラック・スミスは若い二人を匿ってその場で結婚式を挙げてやったそうです。

ブラックスミスの鍛冶屋さんの家はお土産物屋になっていて、
クッキーが名物になっているんですって!クッキーの缶には鍛冶屋の仕事場で即席結婚式をしている様子が描かれています。
中身は
コッチです。バターたっぷりのワリには甘過ぎず美味しかった。
今でもここで結婚式を挙げるカップルが多く、この日も式を挙げていたカップルがいましたが、一見して親に反対されて駆け落ちした風では有りませんでした・・・・・・ですよね〜!

グラスゴー泊
曇り   気温17.5℃ 湿度67%

 いよ いよスコットランドに入ります・・・・・・つづく・・・・・・