イギリス ・アイルランド の 
イギリス3編

2003  8.18〜9.01

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カーテンバーを越えて、再びイングランドに入るや否や物凄いスコールの歓迎を受けてしまった。それにバスの中でも外の冷気が伝わってくる。さむ〜い!!
ドライバーのロバートさんはそれでも半袖の夏服で暑そうだ!脂肪ジャケットを重ね着してるからだな・・・・・と一人合点して、バスはさらに南下する。

途中バスの中から見えた異様な像は近づくに連れて大きく両手を広げた人に見えてきた。像のすぐ下をバスが通った時見えたのは、赤茶色の鉄板で出来た像でした。平和を願って大きく両手を広げているそうです。

後になってこの像は、ニューキャッスルに有る巨大な現代アートの像《エンジェル・オブ・ザ・ノース》だと分かりました。ここを舞台にした映画「ラブ・ファクトリー」を見たときです。面白い映画なので機会があればお勧めです。
ヨーク・ミンスター
ヨークは、イングランド北部ノースヨークシャー州中南部の都市、ロンドンの北293kmに位置する。中世からの沢山の教会が立ち並ぶ中で、ヨーク・ミンスターは、13世紀の始めから250年もの歳月をかけて完成したイギリス最大のゴシック建築の教会。ウイリアム1世からヘンリー6世までの15人の王の像が飾られた聖歌隊の仕切りは見事だった。王の像の上部がパイプオルガンになっていました。


この中で聖歌隊の練習風景を見ることが出来ました。意外と中年の聖歌隊でした。
拡大画像(1)


晴れ 気温18.6℃  湿度40%
中世のままの曲がりくねった狭い路地。道は丁度馬車の轍の跡のような石畳になっていた。花でいっぱいの路地はレストランやお土産物を売る店で観光客でにぎわっていました。拡大画像

ヨークでは、門⇒BAR 通り⇒GATE  と呼ぶのはバイキング時代の名残らしいです。町を歩くときは間違え無いようにと注意されたのに自由時間の後、集合場所まで迷ってしまって、途中までガイドのデヴィッドさんが迎えに来てくれてた。Nonky達が最後だったけどまだ時間は過ぎてなかったのに、心配性なんだから・・・・

夕飯の買い物にスーパーに入ったら、御寿司を売っていました。海苔巻とお稲荷さんが入っていました。6ポンドもしたけどつい買ってしまった。意外と美味しかったです。それと鯖の燻製が美味しいと聞いたので、ずっと探してて、この店でやっと見つけました。陳列してあったのを全部買い占めて何人かで山分けしました。この夜はホテルの部屋で集まって持ちこみ食事でした。こう言うのも楽しいものですね!
リーズ泊

13日目  8月30日
今日も良い天気です。イギリスでこんなに毎日快晴で良いのでしょうか!真っ青な空に白い雲、旅も終わりに近づいて来て、ツアー最後の日となりました。バスはシェフィールドの町を通過しつつあります。

シェフィールドは、イングランド北部サウスヨークシャー南部の都市でシーフ川がハンバー川支流のドン川に合流する地点に位置して、マンチェスターの東67kmサウスヨークシャー州最大の都市。
シェフィールドと言えば映画「フルモンティー」や「マイ・スィート・シェフィールド」などでお馴染みなのですが、通過するだけなので非常に残念です。高速道路から見るシェフィールドの町は緑が多くて落ちついた綺麗な町という印象を受けました。いつか訪れることが出来るのかな〜と思いながら、あっという間にバスは又次ぎの町にさしかかります。

コヴェントリー  (コヴェントリー大聖堂)

第二次世界大戦中に軍需工場が集中していた為、ドイツ軍によって徹底的に破壊された大聖堂の廃墟と、1962年に建てられた近代的な大聖堂が並んでいます。
爆撃で破壊された残骸で十字架を形作り、記念として大切に保存されていました。よそ者の私達から見ればただの残骸なのですが、コベントリーの人にとっては忘れてはならない戒めなのだと言うことを、深く感じました。
Lady  godivaの像  拡大画像
繁華街に裸で馬に乗っている女性の銅像が有りました。「Lady godiva」の像です。
昔々 この地方の税の取立てが激しく人々は日々の暮らしに困窮していました。
その有様を悲しく思った税徴収大臣の妻「Godiva」は、夫に取立ての緩和を頼むのですが、夫は「それほどまでに頼むのならおまえが裸で馬に乗って町中を回れば税の取立てを加減してやろう」と言うのです。

Godivaは一大決心をして裸で馬に乗り町中を回ったのですが、町の人々は自分たちの為に恥かしい思いをしているので見ては申し訳無いと、全員が窓を閉めて家の中でGodivaの通り過ぎるのを待っていたのですが、一人だけ悪い奴がいてコッソリ窓を明けてgodivaの姿を覗き見した男(tom)がいたんですね!その男は神様の怒りに触れて雷に撃たれて死んだそうです。その男を、覗き見する男「peeping  tom」と言います。(何所にでもいるんですよね!こんな人が・・・)

でも、「peeping  tom」のお蔭でこうして後の世までも語り継がれ観光の目玉に成っていることを考えれば、一言で悪い男と言いきれないのでは・・・・・・自分に正直だっただけなんですよね!・・・・・と思ってしまったNonkyでした。
この昔話は人々に大切に受け継がれこのビルの時計の仕掛けがその昔話を伝えています。
11時になれば 「Lady godiva」 と覗き見した男「peeping tom」が見れるから急ごうとガイドのデヴィットさんが是非見せたいと言って連れてきてくれました。2分前ですね!
通りを2階建てのバスが通ると視界が遮られて見えなくなるので、ドウか11時にはバスが来ません様に・・・・・・

11時を知らせる鐘と同時に扉が開いて中から白い馬に乗った裸のLady godivaが出てきました。同時に上の小窓から大きな目をぎょろぎょろさせた男(peeping tom)の顔が出てきました。面白いですね!こんな感じです


晴れ 気温19.1℃  湿度39%
ストラットフォード・アポン・エーボン
イングランド中部、ウェストミッテルランド州東部の都市、ロンドンの北西164km、バーミンガムの南33km。16世紀後半は市場町、現在は農村地帯の中心地ですが、シェイクスピアの生地として知られています。

(Stratford-upon-Avon)
「川と交差するローマ街道の渡し場」と言う意味だそうです。
Starat=ローマ道
-ford=渡し場
Avon=ケルト語で「川」

ヘンリーストリートに面した所に木骨組みの古い民家が軒を連ねている一角にシェイクスピアの生家が有りました。ここは生家の出口でショップを兼ねている建物です。二階の窓の部分にはベッドが置かれていました。

ウィリアム・シェイクスピアは手袋、羊毛商人の3男として1564年にこの家で生まれ、青年期までを過し、晩年に再び戻って53歳で没するまでこの地で過したそうです。

入場料を払って中に入ると、一瞬にして16世紀の人間になったような錯角に陥ります。庭には、シェイクスピア劇の中に出てくる木やハーブが沢山植えられていました。

拡大画像
シェイクスピア生家 拡大画像
シェイクスピアが実際に使った物では無いそうですが、16世紀を再現した家具調度からは当時の典型的な中産階級の生活をかいま見ることが出来ます。
Nonkyには、その家具調度が、どれも小さく感じて、ベッドも子供の物のようでした。当時の人は小さかったのでしょうか!

テーブル      台所  


庭の片隅にシェークスピアの胸像がジッと現在の我家を見ていました。
街の中にはシェイクスピアに関する物が溢れています。この像もシェイクスピア劇の中に登場してきますね!題名も名前も忘れちゃったけど!(何方か教えてください)
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シェイクスピアのお墓が有る教会を探して行くうちに道に迷ってしまった。地図も持っているのに、全然方向違いの方に来てしまった。随分歩いて何人にも聞いて、疲れた!
ホーリー・トリニティ教会 拡大画像
ナーーンだ川沿いに真っ直ぐ来ればすぐだったのに!町の中をうろうろしてしまった。入口が、うっそうとしていて分かり難かった。静寂の漂う教会の庭に入ると、ライム並木の両側には苔むした墓標が立ち並んでいるので目的のシェイクスピアのお墓はどれだろうと全部回って探したけど見付からなかった。教会の中に入り売店のおじさんに聞いたらこの中に有るらしい。な〜ンだ!外の墓地じゃなかったんだ!

シェイクスピアは、1564年に生まれ、ホーリー・トリニティ教会で洗礼を受け、53歳の誕生日に没してこの教会に埋葬されました。
ウィリアム・シェイクスピアの墓 拡大画像
売店のおじさんに教えられた場所に来ると、祭壇の前の墓を見る為の入場料が要るみたいでした。意外だったので、どうしようかとウロウロしていたら係りのおばあちゃんが「Sutudent」??と聞いたので、とっさに「Yes!!」と、答えてしまっていた。どもりながら、声もシッカリ裏返って、冷や汗までかいていたのはナ〜ゼ??
3ポンドが2ポンドになった。ラッキー!

祭壇の前にある墓は、平たい石が有るだけの、花が飾られてなければ分からないほどの、何気ない物だった。これが有名なウィリアム・シェイクスピアの墓なんだ。と感無量でした。
写真撮影は駄目だと念を押されたような気がしたけど、英語だったから良く分からなかった・・・・・ソーリー・・・・

木戸番のおばさんはナンだかそそくさと帰り支度を始めて、代わりに神父さんがやってきて何やら準備を始めだし、追い出される様に教会の外に出ると、綺麗に着飾った人々が大勢いた。結婚式が始まる様だ。見届けたい気持も有ったけど、なんとなくその場を離れてしまった。エーボン川にはボートや観光乗合船が行き交い、手を振るとボートを漕ぐ手を休めて、手を振り返してくれる。綺麗な花がいっぱいで良いな〜!対岸まで行きたかったけれど橋は、かなり遠くにあったので諦めました。

ハムレット

シェイクスピア
シェイクスピアの銅像の回りを囲む様に作品の登場人物の銅像が並んでいました。1番左は「ハムレット」だけど他のは分からないです。
何方か教えてください。銅像の台座に彫ってあるのですが消えかけていて見えません。クリックすれば写真が大きくなります。

シェイクスピアゆかりの地を後にして、とうとう13日間の旅程が終わってしまったと思うと一抹の淋しさを覚えます。バスは、一路ロンドンの最初に泊まったホテルに向けて走ります。見飽きた感じのイギリス郊外の風景も、これが見納めかと思うと、シッカリと目に焼き付けておかなければ・・・・・

旅行中ずっと感じていたのですが、空と雲がどうしてこんなに綺麗なんでしょう!
こんな空と雲は日本では見た事がありません。こう感じたのはNonkyだけなんでしょうか!
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ロンドンのホテルに着いて、今夜は、さよならパーティーが有るらしい。その前に「ハローズ」で紅茶を買いたいと、急いでタクシーに乗りました。
ロンドンのタクシーは昔の車の様に背が高く座席も広く、3人掛けと向い側に二つのイスが折りたたみ式になっています。乗降口は引き出し式のスロープがついていて車椅子でそのまま乗り込めるようになっています。運転手さんも感じが良くて、やっぱりジェントルマンでした。
その種類の多さにビックリ仰天しながらも、短い時間に目的の紅茶をゲット!お色直しもソコソコに、さよならパーティーの会場に滑りこみました。フーーーーゥ!忙しいーーー!
ケンジントン・ガーデン 拡大画像
14日目   8月31日
いよいよ今日午後の便で日本に帰ります。朝ホテルの近くのケンジントン・ガーデンに散歩に出かけました。公園の中央に有る池には白鳥や鴨などいっぱい休んでいました。近くで見たは羽がとっても綺麗でした。

ちょうど今日は、故ダイアナ妃の7回目の命日に当たる日だったのですね!公園内に有るケンジントン宮殿の門扉には、ダイアナ妃を偲ぶ花束と写真に沢山のメッセージが添えられていました。
ケンジントン・ガーデンを抜け、ハイド・パークまでやってきました。見たことも無いような種類の犬を連れた人々がお散歩をしています。公園内では犬を繋いで無いんですね!それでも、お行儀の良い賢そうな犬ばっかり!公園の中に馬専用の散歩道が有りました。3m幅位の土道がグルッと公園内を巡っています。さすがロンドンて感じです。地図を見たらナント、バッキンガム宮殿が近くじゃ無いですか!行って見よう!・・・・・・・
近いと思ったけど、地図を頼りに随分歩きました。高い塀に囲まれた森、ここがバッキンガム宮殿かな?と思いながら、正門を探して塀の回りを歩いていると、馬に乗ったお巡りさんが居たので、目指す場所は近いな!と感じました。ヤレヤレ!
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バッキンガム宮殿 拡大画像
やっとバッキンガム宮殿の正門に着きました。すごーーい!ここまで来れると思ってなかったから嬉しい!宮殿は想像していたよりすっきりした感じでした。もっと荘厳な感じなのかと・・・・・
それにしても宮殿前の広場の何にも無くて広い事!衛兵交代は11:45からという事なので、時間が無くて見る事が出来ません。12時ホテル出発なんだもん!残念!
でも来れただけで充分!

宮殿に掲げられているのは、皇室旗では無くて国旗みたいだから、女王陛下はお留守の様です!門の装飾が凄いですね

晴れ 気温20.1℃  湿度47%
バッキンガム宮殿の前に有るこの白い像は何でしょう!1番上に金色の羽根を広げて立った像に朝日が当たって輝いています。眩しい!この下の階段に腰をかけて、時間を過している人々も、何所か他所の国から来た観光客なのかな?
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12時にホテルを出発してヒースロー空港へ、フライトは15:45なのでたっぷり時間があり空港内のシーフード・レストランがとっても美味しいと聞いていたので直行!「スモークサーモンのオリーブ漬」と「ギネスビール」の飲み納めをして旅のフィニッシュとしました。
今回のイギリス・アイルランドの旅は、意外にも天候に恵まれて暖かく、Nonkyは、履いて行ったブーツをグラスゴーのホテルに置いて来たくらいです。アイルランド、スコットランドと聖書の時代が今尚、絶えずに続いている事に、今更ながら驚くと供にそこに暮らす人々の、神との密接な関係を感じずには居られませんでした。仏教で育ったNonkyにとって、とても新鮮な感銘を受けました。日本強制送還と言うハプニングも有ったりして貴重な体験もしましたし、ツアーでご一緒した方々は、かなりの年齢であるにもかかわらず、その博識と探求心には唯々驚かされるばかりでした。いろんな面で意義深い旅行だったと思っています。ロンドンの観光が出来なかったので、是非この次はロンドンをジックリゆっくり地図を片手に自分の足で歩いてみたいと思っています。