諏訪大社上社御柱・里曳き

2004. 05. 02
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丁度1ヵ月前、春まだ浅い4月の初め八ヶ岳連峰の麓から切り出されたモミの木が、木落とし、川越しなど幾多の難所を通り、今、静かに眠っている御柱屋敷を尋ねてみました。
里は緑に覆われいっせいに咲き誇る花々、そんな中、氏子の皆さんの、里曳きを明日に控えた準備の様子を垣間見ている内に明日への期待が大きく膨らむのを押さえきれませんでした。

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準備の為に御柱屋敷に集まった氏子衆

大切なメド綱は青いビニールで保護されています

担当地区の伝統でもみの木の皮はそのままです

藤のツルで作った綱はいかにも丈夫そうですね。

曳き綱も藤のつるが編み混まれています。

太くて長い綱を作るだけでも大変ですよね!

御柱屋敷の側の「青木の森神社」

前宮にやってきました。階段には御柱用のスロープがつけられていました

うっそうと茂る古木に囲まれた「十間廊」
いかにも由緒正しい感じです

明日の警備について注意点等最後の
打ち合わせを真剣な面持ちでやっていました。

本殿前を流れる名水「水眼(すいが)の清流」

十間廊から更に上ると「諏訪大社上社前宮本殿」に着きます。現在では祭祀の中心は本宮へと移ってしまいましたが、諏訪信仰発祥の地と伝えられています。

本殿の右手に前宮一之建御柱の為の大きな穴が掘られていました。縦横2.5m位でしょうか。

その側では氏子衆が明日の為の準備に余念がありません。

本殿の左側にはテレビ中継の櫓がすでに出来あがって、目下カメラのテスト中??
今は静かなこの境内も明日の建御柱はいったい、ドウ言うことになるのでしょうか。
なんだかどきどきしてきます

石垣に咲く山吹の花も心なしか緊張しているように見えます。
翌日(5月2日)上社本宮御柱4本、前宮4本の、計8本の御柱がそれぞれの社に向かって曳かれていきます。沿道を埋める観光客やメド綱を曳く氏子衆、又、祭りを彩るパフォーマンスの数々で、時ならぬ春の嵐と思わんばかりの強風の吹く中諏訪の町は豪華絢爛に揺れ動いていました。

沿道を埋め尽くす観衆と綱を曳く氏子衆に見守られながら「ヨイサ!ヨイサ!」とおんべを振る若衆を乗せて御柱は曳かれて行きます。

その昔、御柱の警護の為の大名行列は今でも古式ゆかしく行われていました。眠気と戦いながら健気に手を振る可愛いお殿様

大名行列のメンバーも一休み

祭りを彩る「芸傘」この日に照準を合わせて特訓したらしいですよ!珍しい芸で中々華やかでした。

メド綱を曳く氏子衆

メド綱は曳くも楽し、乗るも又楽し!

長い長い曳き綱の進行係。緑の旗が上がると氏子衆がいっせいに曳きはじめます。
進行係はメド綱の上に乗ったままで進ンでる!
ラクチンそう・・・・・・ンな訳無い?

少年少女の太鼓連が勇ましい振りと音で盛り上げます。ドンドンと腹の底に響く太鼓の音が諏訪の山々を揺り動かして・・・・
これが又上手なんでビックリでした。

本宮の4本の柱は本宮途中の高部まで曳き付けられ、前宮4本の柱は前宮境内まで進みました。
「建御柱」につづく・・・・・